レタスの施肥


◆レタスの肥料利用率

・レタスは、他の野菜と比較して窒素利用率が低い。

・春植えの場合、低温期は利用率が高く、土壌の有機質が分解する高温期は低くなる。

・レタスは、全期間において十分な窒素を必要とせず、春はやや強く(即効性の化学肥料で初期肥効高める)、夏秋はやや弱いパターン(有機質で作る地力窒素)にする。

・レタスは地力窒素型なので、地力をつけないと品質、収量共向上しない。

・地力向上のために、物理性、生物性、化学性の視点から考えた土づくりを実施する。


◆リン酸過剰の弊害

・リン酸が吸収出来なくなり、根張りが悪くなる。

 ⇒カルシウムの吸収率が悪くなる。

 ⇒カルシウム過剰になり塩基飽和度が大きくなる

 ⇒硝酸態窒素の過剰吸収

・根こぶ病の発生率が高くなる。


【病原菌発生のメカニズム】

・土壌コロイドは「+」(プラス) リン酸、休眠胞子(根こぶ病菌)は「-」(マイナス)に帯電。

・リン酸が過剰になると土壌コロイドがマイナス状態になり、休眠胞子と反発し合って土壌中に遊離休眠胞子が拡散し、成長根と遭遇する確率が高くなり発病する。

◆硝酸態窒素過剰の弊害

●葉菜類の中で、小松菜、パセリ、キャベツ、レタスは硝酸塩が多いグループ

 ・人間にとっての害

  ○硝酸は、体内に入って→腸内菌の働きで亜硝酸に変化→魚の焼き焦げから来るアミ

   ン化合物と反応→ニトロアミンを生成する。(発がん性物質)

  ○その他、乳児の酸素欠乏、甲状腺肥大、腸内ビタミンAの破壊を起こすといわれて

   いる。

 

 ・レタスにとっての害

  ○病原菌、害虫が付きやすい。苦味が強くなる。

   ・硝酸態窒素⇒アルカリ性に傾き、病原菌や害虫が好む。

   ・アミノ酸態窒素⇒病原菌、害虫は好まない。

 

●硝酸態窒素の少ないレタス栽培

 ・地力窒素型栽培に転換する。

 ・化学肥料を順次減少し、良質有機質肥料を毎年施肥する。

◆化学肥料と醗酵肥料の養分吸収過程

アンモニア態窒素(化学肥料)

硝酸態窒素に酸化されて作物に吸収⇒ アンモニア態窒素に還元⇒炭水化物と合成してアミノ酸を作る⇒アミノ酸の合成で蛋白質を作る以上の窒素同化作用に多量の糖類を必要とする。

発酵肥料の養分吸収過程

アミノ酸態窒素は作物が直接吸収してそのまま利用できるので、窒素同化作用に必要な多量の糖類が不用になる。その分、根や葉、茎の発育に利用できるため、収量の増大や品質の向上が期待できる。